D日記

モーションアーティストの技術ブログだよ。日常も書くよ。

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【Unity】Canvas の `Render Mode` の使い分けメモ


🎥 各 Render Mode の違いと使い分け

モード 説明 向いている用途
Screen Space - Overlay UIがスクリーン最前面に直接描画される(カメラ不要) メニュー画面、HUD、体力バーなど
Screen Space - Camera UIが指定したカメラの前に描画される パースを効かせたいUI(3D空間に馴染ませる)、UIの遠近管理
World Space UIが3Dオブジェクトとしてワールド空間に存在 看板、3D空間に浮かぶダイアログ、VRやAR UIなど

🔍 詳細な違いと注意点

✅ Screen Space - Overlay(スクリーン空間・オーバーレイ)

  • 常にカメラの最前面にUIを描画
  • 他の3Dオブジェクトと重なりません
  • 解像度に応じて自動スケーリング
  • 最もパフォーマンスが良い

使い所:一般的なUI全般(メニュー、ボタン、HUDなど)


✅ Screen Space - Camera(スクリーン空間・カメラ)

  • 指定したカメラの投影に従って描画
  • UIにも遠近感やブラー、ポストエフェクトを効かせたい時に有効
  • Canvasがカメラの Plane Distance によって3D的に配置される

使い所: - 3Dの背景に馴染むようなUI - UIにもカメラエフェクトを適用したいとき(DOF、Motion Blurなど)


✅ World Space(ワールド空間)

  • Canvasが3Dオブジェクトの一部になる
  • 他のオブジェクトと同様に、Transformで位置・回転・スケールを制御
  • カメラの動きに応じて見え方が変化する

使い所: - ゲーム内の3D環境に自然に溶け込むUI(例:NPCの名前プレート、建物の上の案内板など) - VR/ARでの空間UI


🎯 まとめ:使い分け早見表

用途例 適したモード
シンプルなHUD・メニュー Overlay
カメラ演出と統合されたUI Camera
空間内に存在するインタラクティブUI World Space