今回は下記の本を読破しましたー
前から気にはなっていたんですよね。いいなと思ったところをメモ程度に残しておきます。
チャーリー・チャップリン
彼の大げさな身振りの演技スタイルはカートゥーンアニメーションの参考になるとのこと!たしかにこの人の動きはすごいよなー。
フェイシャルアニメーション付の順番
カートゥーンのフェイシャルアニメーションは下記の順番で行う。
目 → 眉 → 顎の開閉 → 口角
ブレイクダウン
ブレクダウンとは原画と原画の動きを分割すること。
→ キーポーズ間の補完キーを打つこと
胸や頭が先行して前に進むと、強情で自信家のA型人間っぽい
初期段階ではスプラインをしようせず、コンスタントで確認する。
→ 動きが均一化しメリハリの無い動きになる。
→ 作成したポーズがボヤけてしまう。
経験則としては、平均で4フレーム毎にキーを打つのが良い
→ 絶対ではないあくまで平均。
→ 存在意義の無いキーを無理に設定しなくても良い。
あらゆるキーフレームとブレイクダウンは目的を持って作成することを念頭におく。
→ 意味の無いキーは打たない。
TweenMachine
ブレイクダウンを作成するのに便利なツール
実際にインストールして使用してみたが、便利すぎてやばい。
このツールを知らなかったら作業効率が結構落ちると思う。
ただ、シーン内に xmlノードというものが作成されるのでシーンが少し汚れる。
www.anitoonjapan.com
ちなみにMoxMotionさんのブログでも、TweenMachineの簡易版として「MoxBreakDown」というツールが公開されている。
mox-motion.com
ブレイクダウンで重要な3つの要素
「アーク(弧)」
「スローイン・アウト」
「オーバーラップ」
アーク(弧)
・アニメーションに美しさを与えてくれる。
・自然物はどんなものでも弧の起動を描く。
・腰、手首、足首、鼻 は特に弧を意識する。
・ブレイクダウンの出発点は大抵「腰」。
→ ただし外的な力が加わったときなどは、出発点が異なる。
→ 顔を殴られた時などは、頭が出発点になるなど。
スローイン・アウト
・ファストアウト/スローイン はカートゥーン調のアニメでよく見られる。
・TweenMachineで右にスライダーを寄せると、上記効果が得られやすい。
オーバーラップ
・身体の各パーツが異なる速度で動くこと。
→ 動作が分割されて自然で流動的になる。
→ しっぽのアニメを例にすると、C字から逆C字カーブを描く時、その間にS時カーブを入れるのがオーバーラップになる。
CG アニメをできるだけ作画アニメに近くする為に
・Pepe Sanches という人物がCGアニメ「Pocoyo」を作成した時の手法。
・ステップ補完のみでモーションを作成した。
・Nフレーム毎に抜くというような作り方よりも、作画アニメーションのように必要なコマにだけキーを打つみたいな感じだと思われる。
www.youtube.com
Pepe Sanches 氏が学生のデモリールに期待すること
・他とは異なるもの
・面白いもの、笑わせてくれるもの、感動させるもの
・バランス、ウェイト、演技 などの原則がふくまれているのは当然として
・可能な限りオリジナルのリグを使う
ざっくりこんな感じのことが学べます。
文字が多いですが、読み終わるのに時間はかかりません。
カートゥーンアニメーションを作っている人の思考プロセスが、懇切丁寧にかかれています。
おすすめの1冊です。