きっかけ
私は、数年前にモーションアーティストとして入社しました。
プログラミングなんてほとんど縁が無かった私でしたが、ある人との出会いがきっかけでプログラミングをやるようになりました。
その人もエフェクトアーティストなのですが、趣味でUnityを使いゲームを作ってAppStoreに出していました。
「アーティストでもゲーム作って良いんだー!てか作れるんだー!」
と思い、Unityの本を購入して勉強を開始。
間近でやればできるっていうのを見せられると、自分でもできるんじゃないかという気持ちになるアレです(^^)
プログラミングの基礎から勉強したことがないので、色々と前提知識が抜けている状態でしたが、本のとおりに進めれば、意外と形にはなるものです。
形になると楽しくなってきます。
アプリをリリースする!
そして、勉強し始めて4ヶ月後に1本アプリをリリースしました。
タイトルは「がまんばしり」
カエルが泣きながら走るゲームです。
※今は配信されてません。本当はおしっこを我慢しながら走るってゲームだったんですが、Apple審査で弾かれたので水を青色に修正して設定も変更しました。
初めて自分のアプリをリリースした喜びと達成感はすごかったですね!
会社の人に見せびらかしてました。
しかし、その時の気持ちはもう忘れました。
学んだ技術を仕事でも活かすのだ!
会社でMayaを使ったプロジェクトに初めて配属されました。
もともと専門学校ではMayaを使っていたので、久しぶりだな~って思いながら仕事に取り掛かりました。
そのプロジェクトでは他社のスタッフともやり取りがあり、
その中にテクニカルアーティスト(以下TA)という職種があって衝撃を受けました。
アーティスト出身だけどMayaなどのツールを作ってアーティストをサポートするという仕事です。
よく「プログラマとアーティストの橋渡し役」って表現がされます。
うちの会社はリガーという職種が無くて、基本的にモデラーが用意したリグで作業をすることがほとんどでしたが、他社さんではTAがリギングを行っていました。
複雑なリギング作業がいらなかったのは3dsMaxのBipedを使っているというのもあったと思います。MayaでいうHumanIKですかね。あとはそこまでハイエンドな開発をしていなかったのも理由にあります。
で、Mayaで仕事を始めたわけですが、作業しているとどうしても単純作業などが発生します。例えば箱をたくさん配置するのに、手作業でひとつひとつ置いていくなど。
「あーーーーめんどーーー」
そう感じたものの、すごく簡単な単純作業の効率化を、他社のTAに頼むのも気が引けたので、
(学んだプログラミングスキルを活かすときがついに来たか!)
そう思ってモーション作っている合間にツールを作りました。
ツールを作ったことで仕事の作業効率は上がり、ツール無しではできなかった表現もできるようになりました。
この時、本当にプログラミングを勉強していて良かったなと実感しましたね(゜∀。)
ちなみにMayaでツールを開発するには、MELやPythonなどの言語を使います。
このブログでも取り上げていますね。
個人的にはPythonの方が好きなんですが、自宅のMayaLTではMELしか使えないんだよぉぉぉぉ(泣)
Mayaのプロジェクトが終わったあと、また3dsMaxでの開発に戻りました。
maxでは MaxScript という言語を使ってツールを作るのですが、
結講とっつきにくくて癖のある言語らしくて、割と苦労しました(笑)
そのプロジェクトが約2年ほどありましたが、その間にたくさんツールを作ることができました。
きっと今後のプロジェクトでも役に立つときがあるでしょう!
(作ったツール忘れんなよ!)
そのプロジェクトでも、あくまでモーションアーティストであったので、モーションを早く仕上げて、残った時間でツールを作るというスタイルを続けていました。
ツールを作るために仕事を早く終わらせる。
そのワークスタイルが意外と楽しかったですw
アーティストがプログラムを勉強するべきか
プログラミングができることはメリットです。
しかし、プログラミングを勉強することで、本来のアート作業が疎かになってしまう恐れもあります。
あくまで本業はちゃんとこなしつつ、プログラミングを勉強するのが良いでしょう。
今は本当にプログラミングが学びやすい時代です。
無料で学習できるサイトも色々あるし、なにかスキルを身に着けたいという方は勉強することをおすすめします。
「ドットインストール」
https://dotinstall.com/lessons
私もプログラミングスキルは まだまだまだまだなのですが、
これから頑張って勉強していきます!