D日記

ゲーム開発者っぽい記事とか。生活の記事とか。生きていくって大変だよね。

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僕がAIに仕事奪われたらどうなるか考えてみた

AIに仕事奪われる~って意見を耳にします。
僕はAIが仕事を代替してくれるのに関して賛成派です。



AIが人類の仕事を奪っていく途中の段階が一番つらいのであって、
完全に奪いきったら遊べばいいと思ってます。
たしか、ピクサーの「ウォーリー」って映画に出ている人類が、
ただぶくぶく太って、車椅子で移動している状態でしたよね(笑)
ちょっと嫌ですけどあんな感じです。

AIで仕事が無くなったぶん、社会保障でその辺どうにかしてくれればなんの問題も無いと思ってます(^_^)


プロフィール

年齢:27
職業:会社員(ゲームのモーションアーティスト)
住居:賃貸マンション
性別:男


ここからが僕の考えたシナリオ

9:20 いつものように仕事が始まった

僕:
さーて今日もモーション作るぞー!

上司:
「今日からモーションを作ってくれるAIを導入することになりましたー」

僕:
「ほほぅ、どんなもんだろう。どうせしょうもない機能しかないんやろなぁ^ ^」


そのAIは、mayaのAPIと直結し、音声認識で入力された情報から3Dリソースを作ってくれるというものだった。
要するに自動でモーションを作ってくれるのだ。
そのAIには「アートリソースマシン魔夜零式」という名前がつけられた。

ディレクター:
「レックウザン の最後にかかと落としするモーションを作って。」



僕:
( ぷぷっ、そんなざっくりした指示で作れるかよ(〃>З<) )

数秒後、見事にディレクターの意向通りのモーションが出来上がった。

僕:
「え、まじかよ。まぁたまたまやな(^ν^)」

しかしそのAIはどんなモーションを作り上げた。
待機モーションからアクション、アクティングまでなんでもだ。
いわゆるディープラーニングというやつで、過去の膨大な動画サンプルの組み合わせでどんな動きでも作り出せた。
しかも、上司も途中で気づいたのだが、モーションだけでなくモデルも作る機能があったのだ。

そのAIの導入で僕はやることがなくなった。
というより3D班がやることがなくなった。
この段階で現プロジェクトで用意するべきモーションリソースは全て揃ってしまったのだ。
想定してたよりも、一年以上巻いてしまった。

お昼過ぎ、僕は上司に相談した。


僕:
「お疲れ様です。何かやることないですか?」

上司:
「そうだなぁ、スキルアップのために何か好きなモーション作ってて。」


僕:
「承知しました。」
(アートリソースマシン魔夜零式 が全部やってくれるのに、スキルアップする必要あるのかなぁ。)



それから一週間。
毎日やることがなく、ゆる〜い空気が社内に蔓延していた。
やるべきことはAIが全てやってくれたし、クライアントからもお金はもらってる。
経営状態も普通で、社員はただ出社してるだけの状態だった。

クビになるのかなと思ったこともあったが、
正社員だし、会社の経営も悪いわけではないのでそんなことにはならなかった。


実は「アートリソースマシン魔夜零式」の他にも、いくつかAIが導入されていた。

プロジェクトマネジメントAI
「マネージャー愛子」

企画立案、ゲーム・レベルデザインAI
「プランB2パニッシャー」

2Dキャライラスト生成AI
「イラスト屋さん」

エフェクト作成AI
「サラマンダーv3」

サウンド作成AI
「グッドサウンドカンパニー」

ゲームプログラミングAI
「hello world」

ユーザインタフェース作成AI
「ペルソナ」

シナリオ作成AI
「物語うみ男」



ほぼ全てのセクションの仕事をAIが肩代わりしてしまった。
60人の社員のうち50人がやることがなく、出社してだべっているだけの状態になった。

この段階で残された人間がやるべき仕事
・営業。パブリッシャーから仕事を取ってくる。
・デバッグ
・総務作業
・来客対応
・会社の掃除


デバッグなんかも自動化できそうな作業だ。


社長:
「営業なんだけどさ、今ってゲームを完成まで持っていくのにどれくらいかかんの?」



部長:
「企画が複数同時に立案されて、それを一応人間が見て判断するので約10人日。
その後同時並行で4つくらいプロジェクトが走って、 ・・・
色々端折りますが、PS4で出すハイエンドクラスのゲームを4つ完成させるのに6ヶ月くらいだと思います。」


社長:
「じゃぁ、一本作るのに1.5ヶ月かぁー
んーーー、わかった!
じゃぁ、ウチでパブリッシングしよう!
わざわざ外からお金もらってこなくてもいけるだろ!
そう思わない??」


そうして、僕の会社は営業をする必要もなくなった。
一部のAIができない作業は、人間が対応した。
それらはほとんどがプログラマーの仕事だった。
これからはプログラミングを勉強しなさいってこういうことだったんだねばあちゃん(๑´•.̫ • `๑)


AIの導入により、半自動的にコンテンツを生み出すことができるようになった。
しかも圧倒的に早く高クオリティで。
それにより会社の収益も右肩上がりになり、ほとんど不労所得に近いような状態になった。


AIを導入してから3年。
社員数は60人から300人くらいに増えた。
裁量労働制も取り入れ、皆好きな時に出社するようになって、皆が揃うタイミングがほとんどなくなった。

僕:
「みんなで悩んでゲームを作っていた頃が懐かしいや。(デブ声)」

僕は30キロくらい太っていた。
AIが仕事を奪ってから、勉強することをやめ、映画やゲームをしながらひたすら食べて、たまに旅行などに行き、会社では同僚や上司とプレイしたゲームについて話したり などなど


基本的にコンテンツを消化する日々だ。


世の中もずいぶん変わった。
もうそろそろ新しい社会保障制度を取り入れて、いよいよ職場に行くということもなくなるかもしれない。


5年後。
僕の子供が5歳になった。

僕:
「昔はね、仕事っていうものがあったんだ。」

息子:
「へ?仕事?なにそれ?」

僕:
「仕事をするとお金がもらえて、お金を払って食べ物や家を買ってみんな生きていたんだよ。」

息子:
「えー!なんでそんなことしてたでしゅか?」

僕:
「そうしないと社会が回らなかったからさ( ◠‿◠ )」

息子:
「へぇー(はなぼじ」




こんな会話をする時が来るかもしれない。
終わり。